2009年2月5日木曜日

蛍光ペンについて

今までの話は少しマクロな話題だったので、今度はちょっと細かい話でも。

ちょっと私の蛍光ペンの使い方を話してみたいと思います。

皆さんは蛍光ペンを何色持ってますか?

私は一応ピンクの蛍光ペンを1色だけ使ってますが、これだけで十分だと思っています。一般には黄色の蛍光ペンを持っている人の方が多いと思いますが、黄色だと目に訴える力がピンクに比べて弱いので、ピンクを常時しています。


どういったときにあなたは蛍光ペンでラインを引きますか?
あなたが重要だと思ったことに、あなたは線を引いていますか?

私はちょっと違います。自分が重要だと思ったことには線を引きません。
他人が重要だと言っているところにしか、線を引きません。

なぜそんなことをするのでしょう?
簡単です。今から読もうとしている本のどこが重要かなんて、自分に分るはずないと思っているからです。

よく塾のアルバイト中、生徒の自習室を見回りしているとこんな子がいます。
世界史の本を開くと、黄色・ピンク・緑で色分けされてずら~っとカラフルな教科書・・。生徒は重要だと思ったところに線を引いているのでしょう。

でもその子は果たして、
「なんでそれが重要なの?」
という質問に答えられるでしょうか?

世界史の教科書は読んでみるとわかりますが、ひたすら重要そうな出来事がつらつらと書かれています。そんな中でどれが重要だとかは生徒自身が判断するのは難しいのです。それなのに一生懸命蛍光ペンを引いたところで、読む気力が一層落ちる気がすると思うのです・・(笑


私は一回読んだだけの本には蛍光ペンはひかないようにしています。
一回読んだだけなのに、どれが重要だとかは言えないからです。全体を通してみて、もう一度読んだ時に、「あぁ、ここは全体からしてみると重要だな」という時にしか引かないのです。

本の種類によって引く場所は違いますが、

・普通の読本だった場合は筆者の主張、いいたいことから辿れる所
・教科書や参考書の場合は、テストに出た所、先生が重要と言っていた所

に引いています。こうすることで、総合的に判断した「重要な所」に線が引けるわけです。


「じゃあ蛍光ペン引いていない所は読まなくなっちゃうんじゃないの?」
と思うかもしれませんが・・実は逆なのです。

蛍光ペンを引いている所以外の所が読みたくなってしまうんです。
これはちょっと自分の経験的な話なので万人に当てはまるか分りませんが。


ちょっと実験してみましょう。
以下はWikipediaの「第二次世界大戦」からの抜粋です。

少しだけ引いた場合


たくさん引いた場合



なんかすごい劣化しちゃいましたが・・・(汗
雰囲気だけでいいです。

これを読むとどうでしょう?下の方が読みやすいですか?
確かに読みやすいですね。蛍光ペンを引いたところは読まなきゃ!って気がします。

でも今議論しているのはそういう話でしたっけ・・・?
違いますね、「蛍光ペン以外のところを読まなくなっちゃうんじゃないの?」って話ですよね。

どっちの方が蛍光ペン以外のところを読まなくなりそうですか?
下の方ですよね。蛍光ペン以外の部分が少ないので、その部分は無意識的に飛ばしてしまいそうです。

でももしテストに下から3行目の「国際連合の設立にはそのような対立(冷戦)を防ぐ期待があった」という文章が出たらどうしましょう。この無意識的な排除が、点数を落としてしまう結果になるかもしれません。

逆に上の方の例では引いてある部分が少ないので、その穴埋めをするために頭で読まないといけないのです。すると全体的に読めてしまうわけなので、無意識的な排除がおきません。

つまり蛍光ペンを使う上では、「絶対に重要である」と考えられる分だけ引くようにしなければ、本末転倒の結果になりかねないわけですね。


これが私なりの蛍光ペンの引き方です。
参考になってくれれば幸いです。

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